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Posted by チェスト at

2009年04月12日

2009年03月22日

宮脇駿MBCラジオ出演「ライブアライブ」


○2009/03/22
 宮脇駿君がMBCラジオ出演「ライブアライブ」に生出演
2曲を歌いました。
今回歌ったオリジナル曲の2曲を紹介します。
「第10回芸術文化コース公演より」曲名(彼女)

「○2008/04/27 蔵祭出演より」曲名(グローリーデイズ)



■MBCラジオライブアライブのHP記事より抜粋■
2009年3月22日 (日)
ライブタイム
「宮脇 駿(みやわき しゅん)くん」 

LIVE1;彼女 
LIVE2;グローリーデイズ  

今日は、MBCのMスタジオからの生放送ということで、宮脇駿くんがゲストで、ギターの弾き語りをしてくださいました!駿くんは高校生で、芸術コースで、歌やダンスなど勉強中〜♪今日の彼のファッションは、グレーのニット帽に、赤がメインのチェックシャツ。おしゃれメガネをかけて、ギター片手にスタジオに入る姿も、アーティスト!言葉少なめの彼ですが、オーラがすごい☆

今日は、2曲弾き語りでしたが、1曲目の「彼女」という曲は、駿くんの彼女を思って作った曲♪  「どんな彼女?」というスマイリーの質問に、「うさぎみたいな彼女で・・・」と答えた駿くん!例えも、おしゃれやね〜(笑) Mスタは、いつものスタジオに比べ、狭いので、みんなの距離が近いんです。そのおかげ?で、駿くんのギターを弾く手を、間近で見る事ができました!彼の手は、とってもキレイなんですよ〜♪歌い声もハスキーで甘い☆今日もウットリのアシスタントでした!彼がデビューする日が、待ち遠しいわっ♪♪  

  


Posted by kf at 22:41Comments(0)オリジナル曲

2009年03月22日

第8回芸術文化コース公演映像

○2007/02/17 第8回芸術文化コース公演  場所:伊集院文化会館 開演時間:午後3時から

第8回芸術文化コース公演演劇ビデオ集

タイトル「ギター」

第1章



第2章



第3章



第4章



第5章の1



第5章の2



第5章の3



第8回芸術文化コース公演脚本(タイトル ギター)
<原作 松尾 恵  脚本 藤村 恭一>
第一幕
(ナレーション)
ある少年がいる。彼は、自分に自信もなく、何のために生きているのか分からないと悩んでいた。街を歩いていても、教室にいても、公園にいても・・・・
周りの人は楽しそうに話をしている。
木々の鳥にさえ、嫉妬していた。
少年は、必ず立ち寄る場所があった。そこは、町の小さなレッスン場の隣の公園だ。
なぜか、その場所に自然と足が向いている。理由は少年にも分からなかった。
だが、そこに行くと心がほっとするような気がしていた。
※演技場所 引き幕前
(緞帳開く)
鳥の声がする(BGM 演劇1)
公園のベンチに少年が座って本を読んでいる。
上手から二人の少女が楽しそうに歩いてきて、少年の前を通り過ぎる。
少女A「今日のダンスの先生は、?木先生だよね。」
少女B「かっこいいよね、?木先生!私、ちょっと趣味かな?」
少女A「今日から新しい振り付けだって!」
少女B「そうそう。ヒップホップやるって言ってたね・楽しみだな。」
二人は、舞台下手へ
上手から、二人の青年がやってきて少年の前を通り過ぎる。
青年A「おい、またいるぞあいつ。」
青年B「毎日この時間になるとあそこで本読んでる。」
二人が少年の方を見ていると、少年はそのことに気づき、こそこそと立ち上がり、上手へ去る。
青年A「何なんだ あいつ!」
青年B「まあいいじゃないか どうでも!・・・お!そうだ今日のダンスレッスンはヒップホップだってよ!」
二人は、下手へ引っ込む。
少年がまた、上手から出てくる。中央で空を見上げる。
少年「いいなぁ鳥は空を自由に飛べて。きっと気持ちがいいだろうな。」
(うらやましそうに、空を眺めた後、自分の足元を見つめる。)
少年「あの人たち、レッスン場で今からダンスレッスンか、毎日楽しそうだな。」
少年「それにくらべて、僕はいったい、何をやってるんだろう。・・・何をしたいんだろう。」
(悲しげにうったえる。)
ダンスの曲が聞こえる。映像を映す。(ダンスのレッスン映像)
少年「あ!レッスンが始まったみたいだなあ!」
少年はそういって、下手のダンスのスタジオをのぞいてみる。
そこへ、ギターケースを持った少女が上手から現れる。
少女「何してるの?」
突然、後ろから呼びかけられ、驚いた少年は走って上手へ逃げる。その時ギターケースにあたり、少女はギターケースを落とす。
少年は一瞬立ち止まるが、そのまま上手へ走り去る。
少女は、ギターケースを拾いながら不思議そうに上手を眺めている。
(暗転 一旦絞り幕降りてダンス前に幕が開く)
ダンス・歌演技

第二幕

(ナレーション)
少年は、急に話しかけられて、何も言わず逃げ出してしまった。
その時少女が落としたギターケースが気になったが、他人と話をすることが怖くて仕方なかった。
彼も本当は誰かと話しをしたいと思っている。
そして、何かで自分を表現したいと思っている。
でも、何をしていいのか分からない。
自分で自分のできることを制約してしまっていた。

少年は、公園から自宅に帰って、音楽を聴いていた。
彼は、音楽の世界に憧れを抱いていた。

※演技場所 張り出し舞台
(少年の自宅)歩き回りながら
少年「せっかく話しかけられたのになんで逃げたんだろう。
僕、ただの怪しい人になってるよ。
あの子が持っていたのはギターケースだったな。
あの子ギター弾くんだろうか?ギター大丈夫だったかな?
僕のせいでギターが壊れていたらどうしよう!」
悩みながら椅子に座る。
少年「あの子もあのレッスン場でレッスンしているんだろうか?」
少年「あのレッスン場の人たちは楽しそうだったなぁ。なんで、あんなに楽しそうなんだ。」
少年「はぁ、どうせ僕には何もできない。何もできないよ。なんで僕はここにいるんだろう。」

雨音(BGM 演劇2)

しばらく頭を抱えているが、雨の音に気づき、たちあがって、窓を見に行く。
少年は、CDデッキを取り出し、ヘッドホンをつけて音楽を聴き始める。
少年「この歌を歌っている人だってきっと、楽しいんだろうな。」
音楽を聴きながら。
少年「大勢の観衆の前で、歌を歌うって、どんな気持ちなんだろう。僕にはそういうことできそうじゃない。」
(自分の想像の世界に入る目をして)
(暗転)


第三幕
(ナレーション)
少年は、今日も公園に来ていた。
ギターを持っていた少女のギターが壊れていないかが不安だった。
公園の隣のレッスン場では、いつものように楽しそうにダンスをしている人がいた。

※演技場所 引き幕前
(公園)
鳥の声がする(BGM 演劇3)
少年が公演でまたベンチに座って本を読んでいる。
上手から、二人の青年がやってきて少年の前を通り過ぎる。
青年A「おい、今日もまたいるぞあいつ。」青年A立ち止まる。青年B振り返って。
青年B「あいつなんか気にしてる場合じゃないぞ・・行こう。」
二人があわてて下手へ引っ込む。少年は、本を読むのをやめ立ち上がって。
少年「ダンスかぁダンス・・僕にもできるかなぁ・・・・。でも、僕はダンスって感じじゃないよなぁ。」
少年は、下手に行き、レッスン場の入り口で考えている。すると、後ろから声をかけられた。
あのギターを持っていた少女だった。
少女「あれ、あなたはこの前の・・・」
少年「あっこの前はごめんなさい。ギター大丈夫でした?・・・
あの・僕・怪しいものではないんです。ただ、楽しそうだったから・・・ごめんなさい。」
少女「ギターなら大丈夫!」
少年「ギ・ギター習っているん・・・ですか?」
少女「ウン!ダンスとギターとね! 私、これからレッスンなの。」
少女は、立ち去ろうとする。二三歩歩き立ち止まり少年を振り返って。
少女「ねえ! レッスンの前に、先輩のライブがこれからあるから見ない?その後に中でレッスン見学しよう!」
少年「え?ライブ!・・レッスン見学!」
(戸惑って)
少女「そう!ライブを見て、そしてレッスン見学して、その気になったレッスン受けよう!」
少年「え!レッスン受けるって、ダンスの?・・ぼ・僕はしたことないし・・ダンス!・・・・」
少女「誰だって、したことないとこから始めるんだよ。何かするには、みんな初めてがあるじゃない。・・・じゃ!今日は見学ってことで、するかしないかは、後で決めれば良いよ」(笑顔で)
少女は強引に少年の手を引いた。
少年「え!でも」
少女「今日は、先輩のライブがあるの。もうすぐチャンスをつかめるって話をしていたわ。」
(うれしそうに)
少年「チャンス?!何の?!」(困惑気味に)
少女「インディーズCD出すチャンス!奥のステージで今から、先輩がライブを始めるわ。行こう。」
少年「え!いいの?」(こわごわと)
少女「もちろん!!」(元気よく)
(暗転 一旦絞り幕が下りてダンス前に幕が開く)
数曲歌とダンスを入れるそのラストに蒲牟田(歌)

第四幕
(ナレーション)
少年は、
あまり年も変わらないのに、大勢の前で堂々と歌を歌える彼がまぶしく感じた。
今まで、自分から他人と話をしたいとは思ったことは無かったのに、どうしても、歌を歌った彼と話をしたくてたまらなく感じた。

※演技場所 張り出し舞台
少年と少女が下手からやってくる。

少年「あの先輩のラップすごいです。」
少女「インディーズCDだすくらいだからね!」
少年「あの!あの先輩に合わせてください。」
少女「いいよ!呼んでくる。」
少女は先輩を呼びに上手へ引っ込み先輩と一緒に上手から出てくる。」
少年「すごい!すごいです!!」(興奮気味)
カマ「で!俺に合いたいってお前?お前だれ?!」
少女「先輩、彼は、今日始めてここに来たの。・・・ライブ見て合いたいって!」
カマ「そう・・、で、おれの歌どうだった?」
少年「すごいです。ほんとにすごいです。なんで、そんなに・・・」
カマ「まぁ、好きなことだからかなぁ。おれにはこれしかないと思っているから。
っていうより、これが俺そのものだからかな」
少年「あ!握手してください。」
カマ「え!いいけど。」
二人は握手する。
仲間「おーい、かま―、まだかよ!!次行くぞ!!」(大きな声で呼ぶ)
カマ「ごめ〜ん今行くよ!!じゃ、あいつらが呼んでるから。」
カマ上手へ引っ込む。
少年「そうかぁ・・・。好きなことかぁ。ぼくの好きなことってなんだろう。」
少女「じゃぁ、今度は私の、ダンスのレッスン見学ねその後ギターのレッスン見学!・・・
ギター持ってくれる?」
ギターケースを少年に渡す。
少年「え!うん!」
(暗転)
ダンス

第五幕
(ナレーション)
少年はレッスン場に通うようになった。とにかく夢中になれるものを見つけたかった。
レッスンを始めて2ヶ月たって、自分の限界を感じ始めていた。

また、あの少女にあって元気をもらいたかったが、少女は、ライブの日からレッスンに来なくなっていた。
少年は、レッスンをやめようと思い、やめる前にもう一度少女に会おうと思った。

※ 演技場所 張り出し舞台
少年が下手から現れる。
少年が張り出し舞台までくると、少女Aが上手から現れる。
少年「あのー  ちょっといいですか?」
少女A「なに?」
少年「あのー、人を探しているんですが!丸顔で元気な女の子で、ダンスとギターのレッスンを受けていた子なんですが?」
少女A「え?名前は?」
少年「名前を知らないんです。最近ずーっとレッスンに来ていないようなんですが!」
少女Aしばらく考えて
少女A「レッスンきていないっていうと ひょっとしてゆかりのこと?」
少年「ゆかりさんって名前なんですか?そのゆかりさんは、レッスンで見ないようなんですが。」
少女A「知らないの?」
少年「何をですか?」
少女A「ゆかりは、2ヶ月前に交通事故にあって、病院に入院中だよ。」
少年「交通事故!病院!・・・ど・どこの病院ですか!」
少女A「私は知らないの!」
そこへ少女Bが下手からやってくる。
少女A「あ!そうだ!綾香がしってるかも・・・綾香!」綾香を呼ぶ。綾香上手から出る。・・
BGM(演劇5 救急車)
少女B「何?」
少女A「ゆかりの見舞い綾香いったから、どこの病院だか知ってるよね!」
少女B「うん!ゆかりは日置総合病院でリハビリ入院してるよ。」
少年「リハビリ」
少女B「交通事故ひどかったでしょ、まだ病院でリハビリ中」
少年「え!ダンスやギターできなくなったんですか。」
少女B「レッスン? 無理だよ!リハビリがんばってるけどできるようになるかもわかんないし!」
少年「・・・・・・」
少年が黙ってしまったので。
少女B「わたしたちこれからレッスンだから!じゃあ!」
少年「あ!はい!」
(暗転)
暗転し、全員がいなくなったら絞り幕開く・

演技場所 引き幕前
(病院)看護婦が上手から下手へ歩いていく。少女が松葉杖で下手からゆっくり歩いてくる。
時々転びそうになる。上手から少年が現れる。少女が歩く練習をしているのを上手で見つめる。
少女が転ぶ。
少年は、あわてて駆け寄る。
少年「だ!大丈夫ですか?」
少女転んだままで少年を見上げる・
少女「あ!あなたは、あのときの」
少年「はい!あれからレッスン受けています。交通事故にあっていたって知らなくて・」
少年手を貸そうとするが、少女は少年の手をとらずに。
少女「自分でおきるから大丈夫!リハビリになるから・」
少年「もう!ダンスやギターできなくなってしまって、つらいでしょう、僕その気持ちわかります。僕も何もできないから・」
少女 少年を不満そうに見上げ
少女「ダンスもギターもできるようになるよ。そのためにリハビリしてるんだから。」
少年「でも・・・歩けないし!」
少女「私は、ダンスもギターも大好きなの!好きなことは、絶対あきらめないの!」
少年「え!・・・・・・・・・」
少女「あなたもあきらめないでね、私もあきらめないから。きっと好きなことできるようになるから」
少年「・・・・・・・・」
下手から看護婦が来る。
看護婦「古園さん!診察の時間ですよ。診察室に来てください。」
少女「はい!診察だから行くね・」
少年「はい・・・」
少女「名前 聞いてなかったね わたしは、ゆかり」
少年「・・・洋平です・・・・」
少女「洋平君 レッスン場で会おうね。」
少年「・・・・・・・」
少女は、下手へふらつきながら引っ込む。少年は立ち尽くして少女を見つめている。
暗転 幕 BGM(歌前ナレーションBGM)
(ナレーション)
少年は、少女の後ろ姿が脳裏に焼きついた。
そして、自分の中で何かが変わっていくのを感じた。
自分も何かを見つけないといけないと思った。
そして、少年は、自分探しを始めた。
月日がたち、少年は、自分のできることをひとつ見つけた。

※ 演技場所 舞台
(園田歌)
(ナレーション)BGM(ラストBGM)
自分の夢中になれるものを見つけるのは自分。
あきらめて、自分にはできないと考えるのも自分。
自分でないとできないと思うのも自分。
どうせなら、自分を信じてみませんか。
きっと何かができるはずです。あなたが、あなたをあきらめなければ。映像を映す。

  


Posted by kf at 21:28Comments(0)演劇

2009年03月17日

第7回文化公演演劇ストーリー

過去の作品ですがビデオをUPしました。コメディです。

不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)
平成18年11月25日(土)公演実施
「1」

「2」

「3」

「脚本」
不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)
平成18年11月25日(土)公演実施

これから始まる物語は、希望を失った二人の男の話です。
ここは都会の真ん中
一人の男が今日もいやいや仕事をしています。
彼のしごとは、夜中にマンホールの点検をする仕事です。
あ!うわさをすると、その男が今日もマンホールの点検にやってきました。

  (舞台 上手 花道上手より登場・・せりだしまで、だらしなく歩く)
A 「あーあー、今日もみんなが眠っているこんな夜中に、マンホールの点検か。俺っていったいいつまでこんな仕事してるんだろ。」(大きなため息)
  (舞台 下手からBがとことこと登場  Aに気づき元気なく)
B 「あ!先輩!お先に 今日は早番だったんで、これで失礼します。朝まで頑張ってください。!」(元気なく立ち去ろうとする)
A 「ああ!これからアパート帰ってねるんか?」
B 「はい、べつにすることもないんで寝ます。」
A 「そうだよな!彼女いるわけでもないし、いたとしてももう夜だしな。」
B 「はい寝ます。いい加減、こんな仕事やめようかとおもっているんですけどね、他にやりたい仕事もないし、何やったって面白くもないし。では、お先に。」
(Bが立ち去ろうとすると)

A 「おい、あぶない 」 (Bを呼び止めようとする)
B 「 ん?なんです?(振り向いた瞬間 バランスをくずし、マンホールの中へ)うわあ!!」 (張り出し舞台からB落ちる)
A 「おーい!だいじょうぶかー?」

  どうやら、一人の男が、マンホールに落ちたようです。
しかし、かなり深いらしく、底に落ちた音が聞こえません。
もう一人の男はマンホールの中を覗き込みました。
ところが、マンホールをのぞいても真っ暗で何にも見えません。
ふと、何者かが後ろから男を押したように感じた瞬間。
男は、吸い込まれるようにしてマンホールの中へ落ちてしまいました。(暗転)
(張り出し舞台からA落ちる)
(二人はすぐ張り出し舞台に上がる)

(照明が付き、Bの上にAがかぶさるようにしている。)
B 「お、重い どいてください」(Aを跳ね除けるように)
A 「ご、ごめん…誰かに押された気がしたら、俺もおっこってしまった。」
B 「僕も、誰かに足を引っ張られた気がしました。」
A 「ここは何処だ!マンホールの中じゃないな?」
 (辺りを見渡し、二人で顔を見合わせる)

 二人はあたりを見回し、立ち上がりました。
一人の男が手の中に、なぜか、小さな紙切れが入っているのに気づきました。

A 「紙切れだ。」
B 「何か書いてありますか?」
A 「ようこそ、不思議の国へ、ここから出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付いた言葉を捜してください。」
A 「おい、どうする? 」 (Bの顔を見る)
B 「どうするって‥?行くしかないでしょう。このままじゃ出られそうもないし。」
      (二人は、矢印を探す。)

 しばらく矢印をさがしていると、壁に大きな矢印が見えました。
二人は、ゆっくりと矢印のほうへ歩き始めました。
しばらくあるくと、遠くのほうに、明かりが見えました。
その前には、「マジックの国」と書かれた看板が見えました。

B 「マジックの国?! 何ですかね?」
A 「とりあえず、行ってみるしかない。」
(上手へ引っ込む)
  (    幕上がり    )
  テーブルマジック
二人は、テーブルマジックに見入ってしまっていました。
マジックが終わり、あたりはまた静寂世界が広がっていました。

(AB上手から出る)
A 「出口は、ここではなかったようだな。」
B 「どうしたら出られるんですかね?」
A 「ヒントはこの紙切れしかない!」
B 「出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付く言葉を捜す。ですか?」
A 「そのようだな。矢印はないか?」

二人は、また矢印を探しました。
遠くの壁に小さな矢印を見つけ、矢印の方に歩いていくと、今度は、「美しさの国」という看板がありました。

A 「美しさの国だとよ。ゆではないな。」
B 「行ってみるしかありませんよ。何か新しいヒントがあるかもしれません。」
(上手へ)
 (    幕上がり    )
 エステ実演

 二人の男は、いつのまにか美しさの国を一生懸命見ていました。

(上手から)
B 「すごい、国でしたね。」
A 「ああ、あいさつがすごかった。」
B 「なんか器機も高そうでしたね。」
A 「ここも、出口ではなかったようだな。」
B 「また、矢印を探すんですか?」
A 「それしかないだろ。」

二人は、また、矢印を探し始めました。
しばらく探すと、今度は床に大きな矢印を見つけました。

A 「おい、矢印だぜ」 ( Bを見る)
B 「はい、矢印ですね。 向こうのほうですね。」
  ( Aを見て 矢印のほうを指し示す)

二人が少し歩いていくと、なにやら扉が見えました。
そこにはひらがなで「かみの国」と看板に書いてあります。

A 「かみの国?神様のくになのか?」
B 「はぁ?! 僕たちは、死んでしまったのでしょうか?神様に合えるってことは、天国なんでしょうか?」
A 「死んでるわけ無いだろ、とにかく入ってみよう。」
(上手へ)
 二人の声に反応するように扉が大きく開きました。 

( 幕 上がり )
       ヘアー科実演

(AB上手から)
A 「 かみの国って、ヘアースタイリングをする国かぁ 」
B 「 みんな、器用ですねー。なんか僕も、やってみたくなってきました。」
A 「ここも出口じゃないな。何かヒントはないのか!」
B 「あの、僕のポケットに紙切れが入っていました。」
A 「え?出口のヒントかもしれない。なんて書いてあるんだ。」
B 「次はもっと不思議な国です。ゆの言葉は見つかりましたか?って書いてあります。」
A 「ゆの言葉なんて・・・いったい何を言いたいんだ!分かりやすく教えろよ!いい加減に出してクレー!」
B 「あ!矢印です。向こうに光っています。」
A 「看板が見えるぞ!何々?表現の国? わけのわかんない国ばっかりだなここは・・・」

二人は、矢印の方に歩いていきます。
すると遠くのほうから、なにやら音がしてきました。
二人は耳を済ませて、音のするほうへ歩いていきました。
( 幕 上がり )
A「なんだ!お、大勢いるぞ… 何してるんだ。」
(AB舞台上手へ)

 福祉科の手話

(AB舞台上手から)
A 「言葉を手で表現してたぞ。」
B 「ゆの言葉って!指の言葉ってことじゃないんですかね?」
A 「そうかもしれない。でも出口らしきものは無いぞ。」
B 「違うんですかね。」
A 「わからん。」
B 「あれ?むこうにまた人が大勢いますよ。」
A 「行ってみるか?」
(AB舞台上手へ)
(明るくなり)
芸術文化コースダンス

(AB花道上手から)
B 「懐かしい、ダンスです、実は僕、昔ダンサーになろうと思ってダンスしてたんです。いつの間にかそのこと忘れてしまっていました。あの時はたのしかったなあ!」
( 空を見上げる )
A 「人は、言葉だけではなく、自分の思いをいろんな形で表現できるんだな」
( うれしそうに)
B 「あぁ。僕たちにもやる気になれば、何かできるかもしれない。」
A 「そうだな、俺たちにも・・」
B 「先輩、腹へってきません?」
A 「 あぁ、腹へった。いつもなら、飯食ってる時間だよ。」
(力なさそうに、うつむきながら)
B 「なんか食べたいなあ」 ( 空を見上げて)
A 「レストランがあればいいのに 」( B の顔を見ながら)
B 「こんなところにあるわけないでしょ!!」( 切れ気味にいう)

 二人は、顔を見合わせながら、立ち止まりました。
急に冷たい風が吹いてきます。
二人は、怖くなりました。
すると目の前に、ひとりの執事が現れました。
(執事上手花道より)
執事 「おなかがすいたでしょう。こちらへどうぞ」(と丁寧にニ人を案内する。)

ふたりはその後を恐る恐るついていきます。
執事は大きな看板の前で立ち止まりました。
(張り出し舞台を3人回る)
二人の目の前には「食の国はもうすぐです」と書いた看板がありました。

A 「 食の国って?」(笑顔でBを見る)
B 「 あぁ、食の国にって、きっと」(さらに笑顔でAを見る)
AB同時に 「 飯が食える」(大きな声で)
執事「ここを行くとレストラン食の国です。あと、一名様が食事が出来ます。」
B 「一名様!」
A 「二人だめ?」
執事「一名様分しかご用意がありませんので!」
A 「一名様分を二人でってことではだめ?」
執事「それは出来かねます。」
B 「おなか減ってるんです。飢え死にしそうなんです。どうかお願いします。」
A 「どうかおねがいします。」
ふたりは必死に頭を下げる。
執事「いたしかたありませんね。ではついてきてください。」
A 「助かった。」
(3人下手花道へ)
 調理科・ホテル科の実演

(AB上手花道より)
B 「あぁ 今までにこんなおいしい料理食べたことがないです。」
A 「そうだな、なんか夢のような感じだ」
B 「最高でした。」
A 「実はな!俺!昔!調理師を目指してたんだ!おいしい料理を大勢のお客さんに食べさせてあげたかった。」
B 「そうなんですか?先輩!今からでも遅くないんじゃないですか?僕は、ここを出られたら、また好きなダンスを習い始めようかと考えています。」
A 「そうか!俺もここを出られたら、調理師免許を取りに学校に行きたくなった。」
B 「ここに来て思ったんですが。このくにの人たちはどれも、楽しそうに仕事をしていましたよね」
A 「あぁ 俺たちとは、何かが違う。みんな生き生きとしていた。」
B 「そう!仕事に夢を持って頑張っていた。」
A 「そうだ!俺たちは、夢をあきらめていたんじゃないかな?」
B 「あ!」
A 「あ!」
B 「ゆの付く言葉!」
A 「そうだ!夢だ!」
(ABストップモーション)
気が付きましたね?
私たち人間は、考えるという力と、夢を見つめるという力を与えられました。
それぞれが、それぞれにしかできない何かをするためにここにいるのです。
だから、自分の力を信じて、ゆっくりと一歩ずつ前を向いて歩いて御覧なさい。
さあ!出口の扉はもう開いています。
あなたたちの夢に向かって歩いてください。
(暗転)


  


Posted by kf at 23:24Comments(0)コメディ

2009年03月16日

第10回芸術文化コース公演への感想

先日、「第10回芸術文化コース公演」を見ていただいた方から、公演の感想と感謝のお手紙が届きましたので紹介いたします。
お手紙まで書いていただいて、ご感想をしていただいたことに感謝いたします。
GEIBUNの生徒たちにも紹介し、これからの学習の励みにいたします。ありがとうございました。

−−−−−−以下原文のまま紹介−−−−−−−−
平成21年2月14目

 如月、夜来の風雨で庭のうめの木や、スイセンの花が散り、季節の移ろいを感じやがて別れの季節を迎えます。
 さて、本日偶然にも鹿児高城西高校の「芸術文化コース」の公演をはじめて鑑賞しました。
すでに10回の公演だとは知りませんでした。 2、3演目で退場するつもりでホールの扉を引きましたが、音響や照明はもとより生徒のみなさんのエネルギッシュな熱演に圧倒されて、ステージを最後までみせていただき、興奮して家路につきました。
 私は今から50年前に福岡県の県立高校を卒業しましたが、伊集院に在住して早々40年になるうとしています。
 わたしの高校生時代とくらべて時代のながれを加味しても日置市の伊集院にもこのようなすばらしい、城西高校の高校生かいることは、サッカーばかりでなく普通科「芸術文化コース」にもいることをはじめて知りました。
 今日の公演で県立高校にはない私学のすばらしい教育理念に感激するとともに校長先生をはじめ教職員のみなさんの教育に対する熱意にあらためて敬意を表したいと思いお便りしました。
 ぜひ、次代を背負う小、中学生ばかりでなく若い人々にも見ていただきたいと陰ながら願っています。
 県立、国立志向の強い鹿児島県ですが、貴校をはじめ県内私立高校の教職員、卒業生、在校生、父母会の長年にわたる地道な努力が着々と根付き心豊かな次代を担う生徒に育ちさらに大きく花開くことを切に願っています。
 あらためて本日のすばらしい「芸術文化コース公演」ありがとうございました。熱演した生徒の皆さんや指導された先生、裏方さんに“ありがとう”を伝えてください。


  


Posted by kf at 21:32Comments(0)ダンス

2009年03月15日

○2006/02/18 第7回芸術文化コース公演

<
○2006/02/18 第7回芸術文化コース公演 午後3時より 伊集院文化会館にておこなわれました。
過去の映像ですがご覧ください。
挨拶している「あずみ」さんは、現在東京で芸能活動中です。応援よろしくお願いします。
■愛純さんのブログ■
http://ameblo.jp/junaiyume/


  


Posted by kf at 04:14Comments(0)演劇

2009年03月11日

第10回芸術文化コース公演映像と脚本

第10回芸術文化コース公演が開催されました。
期日 平成21年2月14日(土) 午後3時から
場所 伊集院文化会館
内容 演劇 ダンス 日本舞踊 エアロビクス 合唱 歌謡
主催 鹿児島城西高等学校

※今回の公演の脚本は、「第8回芸術文化コース公演」・「第8回文化公演」・「第9回芸術文化コース公演」・「第10回芸術文化コース公演」と続いた「ゆかりちゃん」の物語の最終話にもなっています。第8回芸術文化コース公演から連続でみていただきますとさらに楽しめると思います。

第8回芸術文化コース公演映像」・「第8回文化公演映像」・「第9回芸術文化コース公演映像
「映像」
「予告」

「オープニング」

「第1章」

「第2章」

「第3章」

「第4章」

「第4章の2」

「第5章」

「第6章」

「第7章」

「第8章」

「第9章」

「第10章」

「フィナーレ」

「エンドダイジェスト」

[脚本]
「約束」 原作・脚本 KF

序章 ニッチーが出て挨拶
「みなさん、こんにちは、ニッチーです。この公演も10回目を迎えました。今年は、芸術文化コース10期生の卒業です。芸術文化コース卒業生の何人かが芸能分野で活躍をしていますが、これも、みなさんの応援があったからだと感謝しています。
これからも、この公演出演者から、芸能分野で活躍する人が一人でも多くでるようがんばりたいと思います。みなさん、応援よろしくお願いします。
では、第10回芸術文化コース公演をお楽しみください。」
「第10回芸術文化コース公演 演劇タイトル『約束』」

第1章 
2月14日(土) 東京 慎一の自宅 午前6時 (舞台下手)
慎一が玄関で出かける様子。(花道下手から出てくる。)
慎一 「行ってきます。今夜10時には帰ってくるから。」
奥から母の声「行ってらっしゃい。花束持った?」(影)
慎一 「ちゃんと持ったよ。」
母 「外は大雪よ。気をつけてね。舞ちゃんにがんばってねって伝えてね。」(影)
慎一 「はい、・・・じゃーね。」
慎一は、花道から舞台へ 慎一は携帯を出して見る。(慎一の声はすべて録音済みの声を流す。)
慎一の声 「鹿児島の舞さんから、メールが届いた。あの公演が今日、伊集院文化会館である。
舞さんが出演する。そう、あれは、5年前の・たぶん・・約束。
5年前、僕たち家族は鹿児島にいた。
5歳上の姉さんは高校生で、僕はまだ小学生だった。
舞さんは、僕より1つ年上で、近所に住み、姉さんや僕、舞さんは兄弟のように子供のころからいつも一緒だった。
姉さんは、ダンスが好きで、芸能関係の専門教科を勉強できる高校に進学した。
あの日、あんなことがなければ、・・姉さんは公演でダンスを踊っているはず・・だった。・・・」
演技(日本舞踊)

第2章
2月14日(土)午前7時 鹿児島市バス停 (舞台上手)
舞と由美子が舞台上手花道から歩いてくる。
由美子 「おはよ〜。てか、チョー寒いし。バスまだ来ないねぇ。あれ?舞、心配事でもあるの?元気ないじゃん。」
舞 「うん、ちょっとね。」(うつむきながら)
由美子 「なになに?」(興味ありそうに)
舞 「今日、公演見に来るって。」
由美子 「だれが?舞の好きな人?」(冗談ぽく)
舞 「違うよ。前、話したじゃない。慎ちゃんのこと。」(ちょっと怒った漢字で)
由美子 「あ〜。東京の子でしょ。・・・・って、今日来るの?ちょっとまじ、楽しみなんだけど。会ってみたかったんだよねぇ。舞の思い人。まじ、かっこよかったらどうしよう。ねぇ。」
舞 「そんなんじゃないよ。兄弟みたいな存在なんだ。」
由美子 「いいって、そんな言い訳。」
舞 「だから、そんなんじゃないの。小さいころ、近所に住んでてね、よく遊んだの。慎ちゃんのお姉さんも一緒に。」
由美子 「慎ちゃんのお姉さん?」
舞 「そう、私より4つ上。ダンスがとっても上手で。憧れの人だったんだぁ。」
由美子 「へ〜、そうなんだ。じゃあ、慎ちゃんのお姉さんも一緒に来るの?」
舞 「ううん、5年前、・・・・なくなったの。」
由美子 「なくなった?」
舞 「慎ちゃんのお姉さんは、私たちの高校の先輩だったんだよ。でも5年前、なくなったの。」
由美子 「えーーーーそんな話はじめて聞いた。」
舞 「慎ちゃんそのとき小学生だったの。慎ちゃんのお姉さんは、わたしにも、慎ちゃんにも憧れの人だったの。だって、すごく、ダンス上手で、ダンサーを目指してて、とにかくかっこよかった。」
由美子 「ふーん。じゃ舞は、ダンス習ってたんだ。」
舞 「ううん、わたしは、ダンスなんて習ったことなかったの。でも、お姉さんなくなって慎ちゃんが落ち込んでて・・・・。だから、慎ちゃんと約束したの。私が、慎ちゃんのお姉さんの代わりに、絶対ダンス踊るからって。そのとき必ず見に来てねって。・・・・・そうしないと、慎ちゃんは、なんか自分を追い込んでいきそうに思えて。」
由美子 「そうなんだ。でも,なんで慎ちゃんが自分をおいこむんだろう。」
舞 「ううん・・・・そこは分からないの。でも,とにかく、お姉さんの代わりにダンスを踊る約束をしたの。」
由美子 「で,慎ちゃんとの約束で、舞はこの高校に入学したの?」
舞 「もちろん,それだけじゃないよ。でも,今思うと,それが一番の理由かも知れない。・・・・その後しばらくして、慎ちゃんのお父さんが仕事で転勤になって、慎ちゃんは東京に行っちゃった。」
由美子 「去年の公演は慎ちゃん来てないよね!」
舞 「うん。そのときまだ、中学生でしょ。で、慎ちゃんのお父さんがだめって言ったの。たぶん、お父さんとしては、お姉さんのことを思い出させたくなかったんじゃないかな。」
由美子 「ふーん・・・残された家族はやっぱり辛いもんね。」
舞 「うん。私もそのときはホントどうしていいかわかんなかったもん。」
由美子 「あっ、バス!!やっときたぁ。」
演技 

第3章
2月14日(土)羽田空港 午前8時 (舞台下手)
慎一ベンチに座っている。
慎一の声 「5年ぶりの鹿児島。
舞さんから公演の案内が来て、今年こそは鹿児島へ行くことを許してもらった。
鹿児島への費用はバイトでためた。どうしても自分のお金で鹿児島に帰りたかった。そうしないと姉さんの死の苦しみから抜け出せないと感じたからだ。
それは、僕のせいで姉さんが亡くなったからだ。

姉さんがなくなったとき、僕は、泣いた。
舞さんも泣きながら、「私が代わりに公演に出るから」って、言った。
それが、約束になったかはわからないけど、僕には大切な約束に思えた。

そのときから、僕は、舞さんが公演で躍っている姿を見ることで、心の苦しみから解放されるのだと思え、強くそう感じるようになってしまった。」

2月14日(土) 伊集院文化会館楽屋 午前9時 (舞台上手)
楽屋で舞が衣装を着て公演の出演準備をしている。そして、メール打っている。
そこへ、由美子がやってくる。
由美子 「舞!準備できた?リハーサル始まるよ。」
舞 「うん」
由美子 「ADの浜島さんが挨拶に回ってるよ。・・あっ、浜島さん!」浜島が入ってくる。
浜島 「あの!皆さん、今日はよろしくお願いします。午前中リハで、午後3時から本番ですので・・・・」
舞 「わかりました。」
浜島 「では、これで・・・・」浜島は忙しそうに出て行く。
由美子 「あは!浜島さん、ADなんでみんなに気をつかってる。」
舞 「浜島さんよくやってるって思うよ。昨日のリハも順調だったし。」
由美子 「あれ?メール?慎ちゃんに?」
舞 「うん、東京、大雪だって。今羽田らしいけど、雪で東京出発が遅れそうなんだって。」
由美子 「鹿児島晴れてるのにね。東京ってやっぱり遠いんだ。」
舞 「そうだね、でも慎ちゃんに、この公演をどうしても見てほしいの。」
由美子 「どうして?」
舞 「ここに入学したきっかけは、慎ちゃんとの約束だったけど、ここで、芸能関係の勉強をしているうちに、将来の夢をもてたの。私が夢をもてたのは、慎ちゃんとの約束のおかげだと思うの。」
由美子 「約束のおかげなのかぁ、特に舞は、ミュージカルのオーディションに受かったり、雑誌に写真がでたりしたからね。」
舞 「うん、本当にここに入学してよかった。」
由美子 「私も、ここに来て夢を持てた。だから、舞に負けないようがんばる。」
舞 「うん、わたしも、もっとがんばる。・・・さ!リハ行こうか。」
由美子 「そうそう、しっかりリハして慎ちゃんに良いところ見せなくっちゃね。」
演技

第4章
2月14日(土) 羽田 午前10時 (舞台下手)
慎一はロビーの椅子に座っている。アナウンスが聞こえる。
アナウンス「運行を見合わせていました9時35分発鹿児島行きは、降雪悪天候のため欠航となりました。航空券払い戻しは最寄りの空港カウンターまでお越しください。鹿児島までお急ぎのお客様は、12時25分鹿児島行きに空席がございますので、ANAカウンターまでお越しください。」
慎一立ち上がり呆然とする。
慎一の声 「欠航?僕はこのとき・・自分の時間が・・止まった!・・・・・
今の今まで飛行機が欠航になることがあることを考えてもいなかった。遅れても公演の時間までには、鹿児島にいけると信じていた。
12時25分の空席があるといっていた。・・・12時25分じゃ・・・・鹿児島空港に14時25分に着く。空港から伊集院までいったいどれぐらいかかるだろう。・・・間に合わない・・・・・・・公演は3時だ・・・」慎一はその場に座り込む
慎一の声 「姉さんのことで、生きることさえ苦しい日々が続いた。舞さんが出演する公演をみたらこの苦しみから、解放されるのではないかと思い続け、・・・・・この日が来るのを5年もまった。・・・僕には・・・この5年間が永遠とも思えるくらい長かった。・・・・」

2月14日(土)伊集院文化会館楽屋 午前11時 (舞台上手)
舞と由美子が入ってくる。
舞はすぐ携帯を取りメールを確認する。
由美子 「舞 リハ休憩があるとすぐメール?」
舞 「慎ちゃん、飛行機欠航で公演に遅れるかもって。」
由美子 「雪で?」
舞 「うん 雪で」二人しばらく無言
由美子 「遅れるっていっても公演中には間に合うよ。」
舞 「うん」
由美子 「間にあわなくっても、明日ゆっくり話しすればいいじゃん。」
舞 「慎ちゃん日帰りなの」
由美子 「日帰りって?今日のうちに東京に帰るってこと?」
舞 「そう 公演見に来るだけに東京から来るの。19時15分の飛行機で東京に帰る。」
由美子 「19時15分って 公演終わる前にここを出なくちゃ間に合わないじゃない。」
舞 「そう 公演終わる前に東京に帰るの。」
由美子 「公演始まってからついたんじゃ、話できないじゃない。」
舞 「公演前に話しできると思ってた。5年ぶりにあえると思ってたのに。」
由美子 「公演中に楽屋に来てもらおうよ。」
舞 「楽屋は、公演中は部外者立ち入り禁止だよ。」
由美子 「私がADの浜島さんにお願いしてみる。任せて、ねっ!」
そういって由美子は楽屋を出て行く。
演技

第5章
2月14日(土)羽田 午後0時 (舞台下手)
慎一が空港の椅子に座っている。
慎一の声 「12時25分の鹿児島行きは空席があって取れた。あれから飛行機は出発が遅れがちであったけれど、飛んでいる。この便が欠航にならないよう。僕は祈った。」
慎一はポケットから携帯を取り出し、メールを見た。
慎一の声 「舞さんからの、公演案内のメールにダンサーYUSさんのことが書いてあるのを思い出した。YUSさんは、姉さんがいつも僕と舞さんに話してくれたダンサーだ。
姉さんの高校の先輩で、プロダンサーとして東京で活躍している。そして、姉さんが中学のときにすでにYUSさんはプロ活動をしていた。
YUSさんにあこがれて、姉さんは、ダンサーになる夢を持った。そして、YUSさんが卒業した高校に進学した。
そのYUSさんが卒業して10年、今年は、公演に後輩と一緒に出演する。
僕は、姉さんがあこがれたダンサーを見たかった。YUSさんのダンスを見ることで、姉さんが、ダンサーになる夢をもった理由がわかるのではないかと思えた。・・・でも・・・・・YUSさんのダンスに間に合わないかも・・しれない。」

2月14日(土)伊集院文化会館楽屋 午後1時 (舞台上手)
舞がバックの中からリボンのついた箱を取り出して見ている。由美子が入ってくると箱をバックの中に隠す。
由美子 「ん?何?今なんか隠したでしょ。」
舞 「え?何でもないよ。」
由美子 「ちょっとぉ、見せなさいよ。」そういってバックを広げる。舞は隠すが箱を由美子に見つかる。
由美子 「あれ?バレンタインチョコ?へぇ〜カードに慎ちゃんって書いてあるし!」
舞 「今日!バレンタインデーだから、慎ちゃんに義理チョコあげようと・・・」
由美子 「義理チョコ?ふぅ〜ん義理ねぇ・・・結構いい感じじゃん。義理なんだぁ。」
舞 「慎ちゃん 弟みたいだし ・・・しばらく会ってないから・・・」
由美子 「しばらく会ってない人にチョコレートって・・・へぇ〜そうなんだぁ・・」
舞 「ほんとにそんなんじゃないから・・・わざわざ 東京からくるんだし、お土産ないとって・・・」
由美子 「ごまかしても・だ・め。・・・箱に好きです慎ちゃんって感じみえみえ。」
舞 「本当に そんなんじゃないって!ほら!これYUSさんへのチョコだし・・・これは・・・お父さんへの・・」
由美子 「いいって〜・・素直になりなよねぇ。」

第6章
2月14日(土)鹿児島空港 午後2時40分 (舞台下手)
慎一がベンチに座っている。
慎一の声 「バスは後15分したら出発する。僕には、15分が長い・・・」
慎一は携帯を取り出し、メールを打つ。
慎一の声 「公演が始まる。舞さんが出ている公演・・・最初から見たかった。きっと舞さんも姉さんみたいに公演まえには、一生懸命練習しただろう。
5年前、公演の練習を一生懸命している姉さんに、なぜそんなに一生懸命練習するのか聞いたことがあった。
姉さんは言った。『同じ目標を持った仲間が、同じ目的で一緒にがんばれるって楽しいんだよ。』って。小学生の僕にはそのとき意味がわからなかった。
あのときの姉さんと同じ年になった今、その意味が知りたい。・・・・・・だから、・・・・公演を最初から見たかった。」

2月14日(土)伊集院文化会館楽屋 午後2時40分 (舞台上手)
数人が楽屋に集まっている。
リーダーのゆかりがみんなに話す。
ゆかり 「もうすぐ幕があがります。1年も・2年も・3年も一緒に協力して練習した成果を出せるようがんばりましょう。」
みんな 「ハイ」
ゆかり 「ADの浜島さん、よろしくお願いします。」ゆかりは浜島に頭を下げる。
浜島 「わかりました。こちらこそよろしくお願いします。」
そこへ何人かが花束もってやってくる。
ミスナッキーツルーが花束を持って登場。
ナッキー 「みなさん 公演おめでと です。わたし応援しますです。がんばるです。」
みんな「誰?」って顔をする。それに気づいたゆかりが話す。
ゆかり 「あ!バイト先のアミューズメントパークの支配人、ナッキーさんです。ナッキーさんは、南米人です。」
ナッキー 「自己紹介おくれたです。ゆかりのバイト先の支配人ナッキーツルーいいますです。わたし日本語うまくないけどです。わたしが言いたいのは、みんな仲間ね!がんばるです!」ゆかりに花束渡す。
みんな 「はい ありがとうございます。」何人かは笑っている。
ゆかりの妹が割ってはいる。
妹 「ゆかりねえちゃん。人形持ってきたよ。」
ゆかり 「あ!ありがとう。」ゆかり恥ずかしそうに受け取る。
由美子 「ゆかり先輩!人形どうするんですか?」
ゆかり 「あ!これ?公演中 楽屋においておくと安心なの。変でしょ?」
由美子 「お守りって感じですか?」
ゆかり 「そういうことかな」
ナッキー 「ん?どこか雨漏りしてますか?」
ゆかり 「雨漏りじゃなくって、お守りです。」
ナッキー 「雨漏り?」
ゆかり 「お守り!」
ナッキー 「青森?・・日本語難しいです。」
みんな和やかに笑う。
演技

第7章
2月14日(土)伊集院 午後4時 (ここは映像で流す)
伊集院駅から慎一が出てくる。
駅で道を尋ねる。そして、走る。
慎一の声 「僕は走った。伊集院文化会館に向かって走った。すぐそこにあるはずの伊集院文化会館が・・・遠く・・・遠く・・・感じた。
僕の心臓は、張り裂けんばかりに鼓動した。・・・そのとき、僕は思った。心臓が張り裂けてもいい。1分でも1秒でも早く・・・つきたい。そして、5年間の苦しみに終止符をうちたい。

5年前、公演まであと1週間となったあの日、姉さんは僕の誕生日プレゼントを買いに街に出かけた。・・・・・僕が・・・風邪を悪化させて寝込んでいたので、姉さんは、僕を元気付けるために、以前から僕がほしがっていたゲームを街まで買いに行った。・・・・・・僕があのときゲームをほしいとわがままさえ言わなければ・・・・
・あの日・・・姉さんは、交通事故にあわなかった。・・・買い物を済ませ、駅から家に帰る交差点で・・・車に・・・・・・・・

あの日から、自分のせいで姉さんを死なせたのだという苦しみが、僕に重くのしかかり、大きな心の傷として今でも残り続けている。・・・みんなは僕のせいではないというが、・・・だめだ・・・

ついた。ここだ!5年間待った・・・公演が・・もうすぐ見られる。 舞さん・・・僕は・・・僕は・・・今・・・東京から・・・ここに・・・つきました。」

2月14日(土)伊集院文化会館 午後4時20分 (舞台上手)
慎一が楽屋前に駆け込む。
係りの者 「すみません。関係者以外は、公演が終わるまで、入れません。」
慎一 「墨田 墨田 舞 さんに会いたんです。」
係りの者 「公演が終わるまでお待ちください。」
慎一 「・・・・・じゃあ  これを 舞さんに渡してください。慎一が来たと・・・伝えてください。」そういって 小さな花束を差し出す。
係りの者 「はい わかりました。」
慎一が立ち去ろうとすると、後ろから声がした。
浜島 「あの 慎一さん 慎一さん ですね。」慎一振り返る。
慎一 「はい。」
浜島 「よかった、ついたんですね。舞さんに話は聞いています。舞さんはもうすぐ出番です。客席で見ていてください、出番がすんだら少しだけ時間があります。すぐ楽屋に案内します。」
慎一 「え!はい!ありがとうございます。」
演技

第8章
2月14日(土)伊集院文化会館楽屋 午後5時 (舞台中央)
舞と由美子が椅子に座って楽屋にいる。浜島が慎一を連れて楽屋に入る。
舞と由美子は、慎一を見ると立ち上がる。
舞 「慎ちゃん? 慎ちゃん・・背が伸びた・・・東京から・・来てくれてありがとう。」
慎一 「・・・舞さん・・・・・遅れて・・・遅れてごめん これ!花束・・・・・・・・・・しおれちゃった。・・・ごめん」
舞 「ううん・・・これから私のダンス・・・見てくれる。」
慎一 「うん・・・ありがとう・・・姉さんもきっと喜んでる・・・」
二人はそれっきり黙ってしまう。
慎一の声 「舞さんにあったら・・・いっぱい、いっぱい話すことがあった。・・・・でも、実際に舞さんにあったら・・・声が思うように出なかった。・・・何を話していいかも全て忘れた。・・・・・・それでも・・・それでもいいと思った。
舞さんの演技を見た後の今、姉さんが自分の夢に近づくために、公演の練習に励んでいたことがわかった気がした。
僕の心に涙があふれた・・・でも僕は必死で、・・・泣くまいと思った。」
暗転 ダンス

第9章
2月14日(土)伊集院文化会館楽屋 午後5時30分 (舞台上手)
舞と由美子が楽屋に走ってくる。
舞、メールすぐ見る。
由美子 「慎ちゃんからのメール?楽屋に来ないの?慎ちゃん。」
舞メールを読み由美子に言う。
舞 「慎ちゃん、帰った。飛行機の時間あるから、最初からその予定だったの。」
由美子 「うん・・・まぁ、そうだけど。」
舞 「ダンス よかったって。来年も見に来るって、約束だって・・・・・・」
由美子 「・・・・よかったね。慎ちゃん、ダンス見れて。で、チョコ・・・渡せたの?」
舞 「ううん・・・・いいの。来年、渡せば。」
由美子 「そうだね。慎ちゃんにちゃんとあって渡したほうがいいもんね。」
舞 「うん。きっと来年は会えるから。その時はきっと、今よりダンスもうまくなってるから。」

2月14日(土)伊集院 午後5時40分 (舞台下手)
慎一空を眺めている。
慎一の声 「舞さん 僕は、やっとわかりました。姉さんが、大きな夢を持って、公演に臨んでいたことを・
そして・・僕は、僕の夢をしっかりともってこれから生きることが、姉さんに対する償いだと思えました。
来年もきっと来ます。今度は、舞さんが夢をかなえる目標にすすんでいる姿を見るために、・・・約束です。」
暗転 ダンスのフィナーレ(鼓動)

第10章
2月14日(土)東京 午後9時時30分 (舞台中央)
慎一ポケットから携帯出す。携帯を打ってからポケットにしまう。
慎一の声 「舞さん 無事東京につきました。僕も舞さんみたいに夢を見つけて、がんばります。・・・そして、姉さん・・・これから僕は、姉さん以上の夢を見つけて前に進んで行きます。
見守っていてください。」
慎一空を見上げる。雪が降っている。
(中央の階段を上り、空を見上げる。雪が降っている。)
駿の歌「白い雪」(舞台上手)

フィナーレ 出演者紹介
「本日は、公演を見に来ていただきありがとうございました。この公演は、1期生の卒業時点から始まり、今年で10年がたちました。卒業生だけでなく在校生も、自分たちの大きな夢に向かって歩み続けています。『あきらめなければ夢はかなう』ことを信じてこれからもいっそう努力していきます。引き続きみなさまの応援よろしくお願いいたします。芸術文化コース一同」
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Posted by kf at 21:44Comments(0)演劇

2009年03月11日

第9回文化公演映像と脚本


平成20年11月22日(土)
伊集院文化会館で
午後2時30分より
「第9回文化公演」がおこなわれました。
多くのお客さんがこられ伊集院文化会館が満杯になったことをお礼申し上げます。

「スタートから1章」

「第2章・第3章」

「第4章・第5章・6章」

「第7章」

「第8章」

「第9章」

「10章」

「エンドダイジェスト」


「脚本」
第9回文化公演 演劇タイトル「自己増殖型コンピュータPandora」原作 KF

神ゼウスが地上に送り込んだ人類最初の女性パンドラは、「決して開けてはならない箱」と「好奇心」を与えられました。
パンドラは、好奇心を抑えきれず、開けてはならない箱を開けてしまいました。
そうすると、その箱からは、病気・貧困・犯罪などのあらゆる悪が、人間の世界に飛びちったのです。
パンドラがあわてて蓋を閉めますと、「わたしも、外へ出して・・・」と、中から弱々しい声がしました。
パンドラが「おまえは、だれなの?」とたずねますと、「わたしは、希望です」とこたえました。
その箱の中にはたった一つ希望だけが残されたのです。以来、人間たちには、どんな酷い目にあっても、
希望だけは残されているのです。
(ギリシャ神話「パンドラの箱」より)

序章 3056年
「 俺たちはPandora停止のために子供のころから戦士として育てられた。
俺たちの誰かがPandora停止を成功させないと人類は滅亡する。
今日、任務のため多くの仲間とPandora中心部への侵入を試みる。人類に幸運を!」 (2345番手記)
ダンス部ダンス

第1章 3056年 自己増殖型コンピュータPandoraの中心部
(ディスプレイ表示)
製作者 十条寺 博 作動目的 地球環境保全のため 全世界のマシン運営 
人類に警告 「地球環境をまもれ」人類 警告を無視 再度 警告 「地球環境をまもれ」
人類 警告を無視 警告 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 
人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 
人類 警告を無視 地球環境悪化 補修作業効果なし 地球環境保全最善策 「人類撲滅」
「人類撲滅」「人類撲滅」人類撲滅
警報!Pandora中心部「時空脳波シンクロ装置ルーム」付近、異物生体反応多数侵入 駆除実行 警報 205通路侵入25個体駆除成功 308通路侵入36個体駆除成功 401および400系通路侵入個体完全駆除 100系から900系通路侵入個体98%駆除成功 警報警報 「時空脳波シンクロ装置ルーム」異物生態1個体侵入 生体反応 弱 「時空脳波シンクロ装置ルーム」侵入1個体以外 完全駆除
「時空脳波シンクロ装置ルーム」、駆除システムなし。駆除不可能。
(ディスプレイ表示ここまで)
舞台下手から 青年が走ってくる。
青年は怪我をしている。服は血だらけである。黒い上着を脱いで腕の傷を 布で縛る動作をする。
青年は、バックから透明なボードを取り出す。ヘルメットらしき物をかぶる。
(ディスプレイ表示)
「時空脳波シンクロ装置ルーム」よりPandoraに指示入力あり 指示入力拒否操作 作動
Pandora中枢部からの入力拒否操作 不成功 入力受了 時空脳波シンクロ装置作動
ターゲット年月 2008年11月 ターゲット場所 ASFN457HRIJ690 ターゲット個体 湯浅 かすみ 17歳 女性 ターゲット捕獲中 ターゲット捕獲成功
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 開始 Pandoraへのシンクロ脳波接続 
シンクロ脳波による入力開始
(ディスプレイ表示ここまで)
青年は頭を抱えて叫び声を上げる。
暗転 吹奏楽部演奏

第2章 2008年 かすみの部屋
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへの シンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動開始 
Pandora停止命令パスワード 1 「湯浅かすみ脳波確認」 脳波確認動作 作動開始 
(ディスプレイ表示ここまで)
かすみがヘッドホーンで音楽を聴いている。
青年が頭を抱えて下手からやってくる。
青年「うあーノイズが・・・おい! おい! やめろ!音を聞くのをやめろ!」
かすみ驚いて青年を見る。
かすみ「きゃー! だれ!泥棒!」
青年「まて!話を聞け!」
かすみ「だれかー!泥棒!」
青年「黙れ!」
上手から姉のひかりがあわてて入ってくる。
ひかり「かすみ!どうしたの!」
かすみ「お姉ちゃん!大変!泥棒!警察!」
ひかり「え!どこ!」
かすみ「ほら!あそこ!」
ひかりには青年が見えない。
ひかり「なに!誰もいないじゃない!」
かすみ「あそこにいるじゃない!見えないの!」
ひかり「朝から 何いってんの もう 心配して損しちゃった! せっかく今日仕事休みだっていうのに!」
ひかり 上手に引っ込む。
かすみ「お姉ちゃん・・・・・」
青年「他の人間には俺は見えない。それに 俺は泥棒じゃないし怪しいものでもない。」
かすみ「怪しいでしょ!人の部屋に勝手に入ってきて!出てってよ!」
青年「お願いがあって来た!聞け!」
かすみ「お願い?それってお願いする態度じゃないんじゃない!聞けって!」
青年「どうしたらいいのだ!」
かすみ「きちんと座って、お願いいたしますって態度するのよ!」
青年正座して頭を下げ「お願いします。これでいいのか?」
かすみ「まあまあかな?泥棒じゃないみたいだね。
で!お願いって何?お願い聞いてあげたら出てってくれる?」
青年「湯浅かすみ 17歳 だな?」
かすみ「何よ 私のことストーカーしてんの。」
青年「今日 美容院に行くはずだな?」
かすみ「ストーカーさん?なの?」
青年「おれもついていく。心配ない!他の人間には俺は見えない!迷惑はかけない!」
かすみ「やめてよ!ストーカーって 犯罪だよ!それに気持ち悪いじゃん!あんた 悪魔?幽霊?」
青年「お前の頭の中に俺がいる。お前にだけ俺が見える。しばらくは俺が見えるが気にするな。」
かすみ「馬鹿いってんじゃないよ。誰にも見えない人が見えて気にならないわけないでしょ。
ストーカーやめてよ、悪魔か幽霊かわかんないけど迷惑なのよ。」
青年「しばらくそばにいる。とにかく今日は美容院に行け!」
かすみ「やだー消えてよーーーーーーー」暗転
ヘアーデザイン科発表

第3章 2008年 学校の屋上
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへのシンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中
Pandora停止命令パスワード 2 「文化祭の思い出脳波確認」脳波確認動作 作動開始
(ディスプレイ表示ここまで)
かすみが座っている。傍らに青年が立っている。
かすみ「はああーーーーーー。」ため息
青年「そろそろ、時間じゃないのか?」
かすみ「はああーーーー。」
青年「文化祭の発表見ないのか?」
かすみ「いちいち、指図しないでよ。ストーカーされてうんざりなんだから。
なんで、幽霊がわたしにつくのよ。ほかの人に行ってよ。」
青年「おまえでないとだめなのだ。それより、時間じゃないのか?文化祭の発表見ないのか?」
かすみ「はああーーーーー。」
下手から、同級生の百合子が駆け寄ってくる。
百合子「あ!みっけ!かすみ!文化祭の発表始まるよ!商業科のプレゼンテーションと福祉科の手話の歌!」
かすみ「わかってる。」
百合子「見ないの?見に行こうよ!発表!・・・・・・今日元気ないねかすみ」
かすみ「元気もなくなるよ!ストーカーされてちゃね!」
百合子「何 たそがれてんのさ!さ!行こう!」百合子 かすみの腕を取り下手へ連れて行く。
青年も後を追う。暗転
商業科プレゼンテーション

第4章 2008年 文化祭発表中の体育館
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへのシンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中
Pandora停止命令パスワード 2 「文化祭の思い出脳波確認」 脳波確認動作 作動中
(ディスプレイ表示ここまで)
椅子に後ろ向きにかすみと百合子座っている。後ろに青年が立っている。
百合子「プレゼンテーションすごいね。よく調べたね、たいへんそう?」
かすみ「・・・・・・・・」
青年「プレゼンテーション!ていうのか!初めて見た!原始的なコンピュータ操作だがおもしろい。」
かすみ「・・・・・・」
青年「お前たちは、こういうものをみて楽しんでいたのか?」
かすみ「ごちゃ ごちゃ いわないで うるさいんだから!」かすみ怒る。
百合子「え!なんにもいってないよ!」
かすみ「あ!いえ!気にしないで!独り言!」
青年「次の手話の歌ってなんだ!手話って何のことだ?」
かすみ後ろを振り向いて、青年をにらむ。「だまってて!」
百合子「え!なんにもいってないよ!」
かすみ「独り言だから気にしないで!」暗転
手話の歌

第5章 2008年 かすみの部屋
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへのシンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中
Pandora停止命令パスワード 3 「エステの思い出脳波確認」 脳波確認動作 作動開始
(ディスプレイ表示ここまで)
かすみがヘッドホーンで音楽を聴いている。
青年「やめろ!音を止めろ!頭が!」青年は頭を抱える。
かすみ「・・・・・・・」
青年「やめろ!たのむ!」
かすみヘッドホーンをはずす。
かすみ「いやなら、消えてくんない。もういい加減ストーカーやめなさいよ。」
青年「それは、できない。お前の脳波が必要なのだ。」
かすみ「脳波?なにそれ。」
青年「おまえに説明しても理解できない。それより、今日、おまえはエステに行く。準備しろ。」
かすみ「エステ?なにいってんの、私がなんでエステにいくのよ。お姉ちゃんじゃあるまいし。」
青年「いや、今日 今から おまえは初めてエステサロンに行く。文献が残っている。」
かすみ「文献?なによそれ。」
かすみの携帯のベルが鳴る。
かすみ「はい あ!お姉ちゃん! 何?  え? エステ? お姉ちゃんの部屋のバック? わかった。」
かすみ携帯を切り、青年を見る。
かすみ「なぜ!お姉ちゃんがバックにエステ割引券忘れていったって知ってたの?
なぜ 私がエステサロンにそれを届けに行くことになること知ってたの?」
青年「詳しくは知らない。でもエステサロンに行ったことは 文献に残っている。さあエステサロンに行け。」
かすみ「説明しなさいよ。ねえ!」
青年「さあ行け。」
かすみ「ちゃんと説明しなさいよ!」暗転
エステ実演

第6章 2008年 エステサロンからの帰り道
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへのシンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中
Pandora停止命令パスワード 4 「レストランの思い出脳波確認」 脳波確認動作 作動開始
(ディスプレイ表示ここまで)
(この場面は舞台セットの時間が必要なので上手から歩いてくるところからはじめ、下手引っ込むまで照明をつけておく)かすみと姉ひかりが道路で立ちどまり話をする。かすみの後ろには、青年が立っている。
ひかり「かすみ、ありがとうね!友達のエステサロン今日が開店だったの。
開店記念にエステ割引券もらったんだけど、持ってくるのを忘れちゃって。」
かすみ「いいよ、おかげでわたしも生まれて初めてエステしてもらったんだから、顔だけだったけどね!」
ひかり「割引券2枚もらっててよかった。」
かすみ「それより、約束忘れてないでしょうね!ビストロ城西で食事おごってくれる約束。」
ひかり「かすみ ちゃっかりしてるんだから、ちゃんとおごりますよ。でも高いのはやめてよ。
給料日前なんだから。」
かすみ「エステも食事もおごってもらってなんだか悪いね。」
ひかり「ほんとに悪いっておもってないでしょ。」
かすみ「わかっちゃった?」
ひかり「やっぱりね。せっかく全身エステの割引券だったのに、顔だけでよかったの?もったいないじゃない。」
かすみ「ちょっと事情があってね、今日は、全身エステする気分じゃないの!」
ひかり「なんで?」
かすみ「誰かに見られてるのに全身エステなんかできないもん。」青年をにらむ。
青年「え?おれ?しかたないだろ!」
かすみ「何がしかたないんだか!」
ひかり「なに?」
かすみ「なんでもない。それより食事!食事!」下手に3人が引っ込む。
ビストロ城西

第7章 2008年 かすみの部屋
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへのシンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中
Pandora停止命令パスワード 5 「日本舞踊の思い出脳波確認」 脳波確認動作 作動開始
(ディスプレイ表示ここまで)
かすみが忙しそうに身支度をしている。
青年「今から日本の踊りを見に行くのだな!」
かすみ青年をゆっくりと見て。
かすみ「なに?あんた何者?私がすること全部知っているようなことばかりいうよね。気持ち悪い。」
青年「文献で残っている おまえのしたこと全部覚えた。
子供のころからおまえのしたことをすべて覚えさせられた。何度も何度も。」
かすみ「わたしのしたこと?子供のころから?」
青年「それが俺の使命だった。俺だけじゃない。多くの子供が覚えさせられた。」
かすみ「私のしたこと・・・おぼえさせられた?わたしがこれからすることを何で覚えさせられるのよ。
頭おかしいんじゃない。」
青年「おまえは、今から、友達が日本の踊りをするのを見に行く
いくところは、たしか、伊集院文化会館だった。」
かすみ「え?どういうこと?」
青年「言ってなかったか?おれは未来の人間だ。未来からお前の頭の中に話しかけている。
お前がこれからすることの脳波をPandoraコンピュータに入力している。」
かすみ「未来?コンピュータ?何?詳しく 話しなさいよ!」
青年「話しても お前には理解できない。」
かすみ「馬鹿にしてる?あんたの話ぐらいわかるわよ。
もう1週間もストーカーしてるんだから、説明してくんないと気持ち悪すぎるじゃない。」
青年「わかった。驚かず聞け。」
かすみ「これ以上何があったら驚くのよ。」
(ディスプレイ表示)ここのディスプレイは会話と平行して表示する。
製作者 十条寺 博 作動目的 地球環境保全のため 全世界のマシン運営 
人類に警告 「地球環境をまもれ」人類 警告を無視 再度 警告 「地球環境をまもれ」
人類 警告を無視 警告 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 
人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 人類 警告を無視 
人類 警告を無視 地球環境悪化 補修作業効果なし 地球環境保全最善策 「人類撲滅」
「人類撲滅」「人類撲滅」人類撲滅
(ディスプレイ表示ここまで)
青年「おれがいるのは、3056年。」
かすみ「3056年?・・・・ずっと未来じゃない。え?どういうこと?」
青年「2100年ごろ、おまえの孫の 十条寺博士が Pandoraという自己増殖型コンピュータを作った。」
かすみ「私の孫が作った?Pandora?」
青年「Pandoraは、
自分で考えて便利な機械やコンピュータを作り進化するコンピュータだ。
Pandoraができて人間はとても便利になった。
人間が働かなくてもPandoraが、便利な道具を作って、運営してくれた。
しかし、3000年いきなりPandoraは狂い、人間を抹殺し始めた。
世界の最新機械や兵器、そしてコンピュータすべて Pandoraが支配し、
人間がきづいたときには、ほとんどのコンピュータや兵器は人間が操作することができなくなっていた。
人間はPandoraと戦ったが、人間に勝ち目はなく、家族・友人・ほとんどの人間は抹殺された
わずかに生き残った人間は、長い年月Pandora停止を試みた。」
かすみ「停止?人間とPandoraの戦争?」
青年「そうだ!われわれ3056年の人間は、今Pandoraと戦っている。早くPandoraを停止しないと、
人類は滅亡する。」
かすみ「人類が滅亡する?大変じゃない早くPandoraを停止しないと!」
青年「そう!Pandoraを停止するためにお前が日本舞踊を今から見に行かなければならない、急ぐのだ!」
かすみ「何?何で私が日本舞踊を見に行くことがPandoraを停止することになるの!」
青年「時間だ!説明している時間はない。早く行け!」暗転
日本舞踊発表
(ディスプレイ表示)第8章へつづく(ディスプレイ表示ここまで)

休憩 ゲスト演技

第8章 2008年 かすみの部屋
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへのシンクロ脳波 接続中
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中
Pandora停止命令パスワード 6 「ファッションショーの思い出脳波確認」 脳波確認動作 作動開始
(ディスプレイ表示ここまで)
かすみが青年を向いて話し始める。
かすみ「あんた!本当に未来人なの?」
青年「そうだPandoraを停止するために未来から、お前に話をしている。」
かすみ「事情をくわしく話しなさいよ。そうしないと何も協力しないよ。」
青年「Pandoraを停止できるのはたったひとり!お前だけが、Pandoraを停止できる。」
かすみ「え?私がPandoraを止められるの?」
青年「十条寺博士が、祖母であるお前の脳波で停止できるようにつくった。」
かすみ「え?なぜ私?」
青年「それは、祖母であるお前が、
孫の十条寺博士に手紙や日記・そして、遺書にまでそうするようお願いをしている。」
かすみ「私が?お願い?」
青年「そうだ、お前が十条寺博士にお願いをしている。
その上わざわざ2008年11月の記憶の脳波まで、十条寺博士に残した。
そして2800年Pandoraは時空脳波シンクロ装置を作った。それで、今お前と交信ができている。」
かすみ「時空脳波シンクロ装置?・・・・・・」
青年「おそらく、Pandoraがシンクロ装置を作ったのも、お前が十条寺博士残した、お願いだと思う。」
かすみ「わたしが?」
青年「そのシンクロ装置はPandoraが管理する中心部にある。人間はPandora中心部に侵入を試み続けた。
中心部に侵入するのに多くの年月と犠牲をはらったが、やっと、おれ一人だけたどり着いた。
そして、Pandora停止を今試みている。」
かすみ「停止?・・・え!人類が滅ぶ?」
青年「そうだ。」
かすみ「なんでそんな大事な話を早くしなかったのよ!」
青年「話しても理解してもらえないと思った。でも、おまえの脳波はPandoraに送り続けている。
もう少しでPandoraを停止できそうだ。」
かすみ「私は、私は何をすればいいの?」
青年「Pandora停止の最終パスワードを入れるまえに、お前が湯浅かすみ本人である認証をする。
お前が十条寺博士に残した2008年11月の記憶の脳波による、本人認証はもうほとんどクリアした。認証に必要な思い出の脳波は・・・あと、ひとつ!
ファッションショーを誰かと一緒に見に行った記憶で認証が完了する。」
かすみ「ファッションショーは、明日見に行く予定!でも!誰と見に行くの?」
青年「わからない。それは文献に残っていない。ただ、おまえにとって、とてもよい思い出だったようだ。」
かすみ「だれ?私!一人で見に行くんだよ!券も1枚しか持っていないし。」
青年「おれには、誰だかわからない!」
かすみ「一人でみにいったら?」
青年「Pandoraは、お前を認証しない。そして、Pandora停止は失敗する。」
かすみ「だって!・・・一人で見に行くんだよ!どうすればいいの?」
暗転
ファッションショー

第9章 2008年 かすみの部屋
(ディスプレイ表示)
侵入個体と湯浅かすみ 脳波シンクロ 継続中 Pandoraへの シンクロ脳波 接続中 
シンクロ脳波による Pandora停止命令作動中 Pandora停止命令最終パスワード 
「停止命令最終パスワード脳波確認」脳波確認動作 作動開始
(ディスプレイ表示ここまで)
青年「ファッションショーは一人で見にいった。Pandora停止は失敗か・・・・」
かすみ「わたし、わかったの。」
青年「何が?」
かすみ「ファッションショー2人で見に行ったよ!」
青年「いや一人だった。ずっと、おれはそばにいて、お前が一人だったことを確認した。」
かすみ「2人だったよ・・・・・・・・・・・あなたとね!」
青年「おれ?・・・・・・・・・おれか?」
かすみ「そう!ずっと!2人だったよ。」
青年「そうか!・・・おれか!・・」
ピーと言う音が聞こえる。
青年「認証が!認証が成功した。」
かすみ「わたしは、これから何をすればいいの?」
青年「お前がパスワードを心の中で叫ぶ!そうするとPandoraは停止する。」
かすみ「パスワードは?」
青年「俺のなまえ・・・・き ぼ う・・・」
かすみ「希望?あなたの名前?」
青年「そう、俺の名は、パスワードと同じ、希望2345番。
子供のころからPandora停止の使命をもって育てられた。
子供のころからお前のことをずっと覚えさせられた。 だから、・・・・お前にあえてうれしかった。
おれはもう長くない。でも任務を果たせそうだ。」青年は、立ってもいられない状態。
かすみ「わたしが 希望 と心の中で叫んだら、Pandoraは停止するのね!」
青年「そうだ、・・・そして、お前との交信も切れる。」
かすみ「もうあえないの?」
青年「もう会うことはない。」
かすみ「・・・・・・・・私がパスワード言わなかったら?」
青年「人類は滅亡する。」
かすみ「わかった・・・・・」
青年「パスワードを言う前に、・・・お前のダンスを見せてほしい。」
かすみ「何で!ダンス?」
青年「お前は、将来ダンサーになる。子供のころから、お前に会えたら、お願いしようと思っていた。」
かすみ「だって、まだ、習いはじめだから下手だよ。それでも、見たいの?」
青年「ああ!子供のころからの夢だった。」
かすみ「私のダンスなんか・・・・、夢って・・・・・」
青年「でも、もう時間がない俺の意識が薄れてきつつある。ダンスはあきらめる。」
かすみ「意識が薄れるって?まさか怪我してるの?」
青年「ああ!」そういってジャケットを開いて怪我を見せる。
かすみ「・・・・ビデオでいい?前の公演で踊ったダンスの」
青年「ありがたい。これで、思い残すことはない。・・・・・安心して・・死ねる。」
かすみ「馬鹿!死なないでね!生きるのよ!」
青年「そうか!・・・生きるのか!がんばってみるよ。」
かすみ「うん!・・・じゃービデオ見ながら心の中で あなたの名前を呼べばいいのね。」
青年「ああ!交信がとぎれたら任務成功だ。そして、おまえと・・・・さようならだ。」
かすみ「さよなら・・・・なのね」暗転
ダンス発表
第10章 2008年 かすみの部屋
(ディスプレイ表示)
最終パスワード 認 証 Pandora 作 動 全 停 止
(ディスプレイ表示ここまで)
かすみが下手で一生懸命お祈りしている。(ピンスポット)かすみ涙声。
かすみ「希望 希望 希望 希望 希望 希望 希望 希望 希望。」
かすみ「ねえ! 希望・・・・・」
かすみ「・・・・・・・・」
かすみ「成功したのかな? き ぼ う・・・・・。」
かすみ「もう   あえない んだよ ね・・・・」
かすみ「・・・・・・・・・」
かすみ涙(ピンスポット消える。)
(上手で宮脇にピンスポット)
エンディング曲 宮脇が歌う 
(宮脇の歌の中盤に中央に青年が倒れていて動かないのをピンスポット)
(宮脇の歌の終盤で青年がゆっくりと立ち上がり、中央の階段に向かって歩き、階段の上手に消える。)

フィナーレ 
  


Posted by kf at 21:31Comments(0)演劇

2008年11月02日

GEIBUN卒業生紹介

GEIBUNの卒業生「瀬戸さおり」さんを紹介します。
今東京でダンサーしています。

オフィシャルサイトは下に
http://ameblo.jp/l-seed-dancers/

「タカモリ」くんと「リョウミ」さん
ダンスボーカルユニット「QueeN-Bee」


「永峯愛純」さん

愛純さんのブログ
http://ameblo.jp/junaiyume/

  


Posted by kf at 21:40Comments(0)ダンス

2008年11月02日

GEIBUN東京研修

2008/10/26〜10/30
GEIBUNは東京研修に行きました。
1日目 「劇団 風」研修
2日目 「エイベックス」ダンス研修 「劇団 アンサンブル」演劇研修
3日目 「エイベックス」ダンス研修
4日目 「エイベックス」ダンス研修
5日目 東京浅草観光




  


Posted by kf at 21:09Comments(0)ダンス

2008年09月16日

ダンス九州大会優勝 全国大会3位

○2008/09/06 ダンス九州大会(福岡市民体育館)優勝・2位
 12月に東京駒沢体育館で行われた、全国大会3位入賞(KJ Locker's)
ダンス九州大会において、GEIBUNのチーム
KJ Locker's が1位  Showty crew が2位を獲得し11月23日(日)に東京駒沢体育館でおこなわれる全国大会出場権を2チームとも獲得しました。


KJ Locker's

Showty crew
  


Posted by kf at 17:12Comments(0)ダンス

2008年09月11日

GEIBUNの出演・活動日程(2008年)


予約が決まっている日には新しい予約は出来ませんのでご了承ください。
○2008/11/23 ダンス全国大会(東京駒沢体育館)
○2008/11/22 第9回文化公演(伊集院文化会館 午後2時30分〜)
○2008/11/08 鹿児島城西高校文化祭舞台発表
○2008/10/26 エイベックスダンス研修(東京)30日まで
○2008/09/23 第59回体育祭青組応援団として活躍 優勝
○2008/09/06 ダンス九州大会(福岡)優勝・2位
○2008/08/31 24時間テレビダンス大会(アミュ広場)
○2008/08/30 桜ヶ丘夏祭り
○2008/08/25 鹿児島城西高校一日体験入学アトラクション(20・25・26・27日)
○2008/08/03 向江町夏祭り 6:00〜
○2008/07/20 鹿児島アリーナ 2:30〜
○2008/04/27 蔵祭 MBCラジオ出演
○2008/04/23 建生苑
○2008/04/20 WRECK IN THE FLOOR'08
○2008/02/16 第9回芸術文化コース公演  


Posted by kf at 17:39Comments(0)ダンス

2008年08月31日

24時間テレビ出演

2008/08/31(日)24時間テレビに出演
ストリートダンス大会 場所 AMU
出演 ロッカーズ ショーティ

  


Posted by kf at 22:37Comments(0)ダンス

2008年08月31日

桜ヶ丘夏祭り

2008/08/30(土)桜ヶ丘夏祭りに出演
歌 宮脇駿 ダンス ロッカーズ ショーティ
  


Posted by kf at 22:32Comments(0)ダンス

2008年08月17日

GEIBUN生徒たちの映画出演 舞台出演

GEIBUNが出演した映画・舞台を紹介します。

ミュージカル「ゴンザ」
2009年2月11日に鹿児島市の宝山ホールであったミュージカル「ゴンザ」に主役でGEIBUN「浜崎くん」が出演しました。

『北辰斜にさすところ』
大太鼓をたたいているのと踊りを踊っているのは鹿児島城西高校生徒です。


  続きを読む


Posted by kf at 01:20Comments(0)演劇

2008年08月13日

第7回文化公演脚本



不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)

これから始まる物語は、希望を失った二人の男の話です。
ここは都会の真ん中
一人の男が今日もいやいや仕事をしています。
彼のしごとは、夜中にマンホールの点検をする仕事です。
あ!うわさをすると、その男が今日もマンホールの点検にやってきました。

  (舞台 上手 花道上手より登場・・せりだしまで、だらしなく歩く)
A 「あーあー、今日もみんなが眠っているこんな夜中に、マンホールの点検か。俺っていったいいつまでこんな仕事してるんだろ。」(大きなため息)
  (舞台 下手からBがとことこと登場  Aに気づき元気なく)
B 「あ!先輩!お先に 今日は早番だったんで、これで失礼します。朝まで頑張ってください。!」(元気なく立ち去ろうとする)
A 「ああ!これからアパート帰ってねるんか?」
B 「はい、べつにすることもないんで寝ます。」
A 「そうだよな!彼女いるわけでもないし、いたとしてももう夜だしな。」
B 「はい寝ます。いい加減、こんな仕事やめようかとおもっているんですけどね、他にやりたい仕事もないし、何やったって面白くもないし。では、お先に。」
(Bが立ち去ろうとすると)

A 「おい、あぶない 」 (Bを呼び止めようとする)
B 「 ん?なんです?(振り向いた瞬間 バランスをくずし、マンホールの中へ)うわあ!!」 (張り出し舞台からB落ちる)
A 「おーい!だいじょうぶかー?」

  どうやら、一人の男が、マンホールに落ちたようです。
しかし、かなり深いらしく、底に落ちた音が聞こえません。
もう一人の男はマンホールの中を覗き込みました。
ところが、マンホールをのぞいても真っ暗で何にも見えません。
ふと、何者かが後ろから男を押したように感じた瞬間。
男は、吸い込まれるようにしてマンホールの中へ落ちてしまいました。(暗転)
(張り出し舞台からA落ちる)
(二人はすぐ張り出し舞台に上がる)  続きを読む


Posted by kf at 16:07Comments(0)演劇

2008年08月11日

GEIBUNへの質問


よくある質問

Q:GEIBUNは部活動ですか?

A:GEIBUNは部活動ではありませんので誰でも自由にはいれるわけではありません。鹿児島城西高等学校普通科芸術文化コース生であることが条件です。でも、GEIBUNのほとんどはダンス部に所属しています。

Q:GEIBUNは高校生ですか?

A:はい、GEIBUNは鹿児島城西高等学校の現役高校生です。通常の高校の授業を受け、その上放課後のエンターテイメントのレッスンを受けています。  続きを読む


Posted by kf at 20:52Comments(4)ダンス

2008年08月11日

GEIBUN卒業生映画出演


GEIBUN卒業生のぞみが映画出演決定
2008年11月松竹系映画館で全国ロードショー
タイトル「櫻の園」主演 福田沙紀
福田沙紀と共演しますお楽しみに。
詳細は、雑誌「De☆View」5月号から連載しています。ご覧ください。
映画オフィシャルサイトは以下です。
http://www.shochiku.co.jp/sakuranosono/
  


2008年08月09日

GEIBUNへのコメントはここで


GEIBUNへのコメントなどはここでお願いします。  


Posted by kf at 19:37Comments(1)ダンス

2008年08月09日

GEIBUNの一日体験入学


今年度もGEIBUNの一日体験入学を実施しました。
現在中学3年生の方が対象となります。
実施内容等については,5月中旬に中学校経由でお知らせいたしました。
(注)参加申込みは,中学校経由で行うことになっております。城西高校へ直接お申込みをされてもお受けできませんので,ご注意ください。
また、GEIBUNは一日体験入学の前に鹿児島城西高校体育館でアトラクションを披露しました。
実施日:8月25日(月),26日(火),27日(水)  


Posted by kf at 18:43Comments(2)ダンス